2007年01月29日掲載

日本では決してできない経験に
驚いて悩んだこともあったけど
逆に考えればよい機会だった
留学は自分の視野と可能性を広げてくれるいい機会
こちらに留学して約半年経ちますが、私にとって留学はグンと視野を広げてくれ、自分の可能性を考えさせてくれるいい機会だと思います。日本での学校にも留学生はいましたが、話す機会もなく、ネットやTVから知るニュースが世界のすべてでした。 ところが、留学してみて世界中から集まる人たちと実際に話してみると「物事をそんな風に考えているんだ」とか日本人にない考え方に現実味があって、だんだんと印象が変わってきました。
また、仕事を辞めてこちらに来た人も多く、その夢や目的を聞くうちに、自分の将来に対する可能性を考えるようになりました。そんな素晴らしい機会を与えてくれるのが留学なんだと思います。
いろいろ悩むこともあったけど前向きに考えようと決めた
大学に入る前まで、私は留学なんて考えたこともありませんでした。入学して国際関係を専攻したのですが、周りの友人は高校時代に留学経験のある子ばかり。その国際感覚と英語力にギャップを感じ、もっと自分も英語力を伸ばす必要があると感じました。また、社会に出る前に自分の世界観を広げておきたい気持ちもあったことから、留学を意識し始め、行くなら自由がきく学生のうちにしようと、休学しての留学を決意したのです。
こちらに来てからは今通っている学校に入学しましたが、当初は言葉もうまく通じない、文化的背景もまったく違うクラスメイト達とどうやって接していけばいいかわからずに困惑しました。一方で学校の先生だったり、ホストファミリーだったり、オージーの気さくな人柄にホッとさせられ、緊張がほぐれたのを覚えています。
一番悩んだのは、2ヶ月を過ぎた頃のことでした。友達との仲が深まってきた頃に他の国の友達と2人で旅行をしたのです。彼女は旅行中、「~へ行きたい」、「~したい」と積極的に意思表示をしますが、私はどちらかというと相手に合わせてしまう性格なのでそれにうなずいていると、彼女から「思っていることをはっきり言って欲しい」、「我慢しているように見える」、「そういうのは直したほうがいい」と言われてショックを受けました。今までの自分を否定されたような気がしましたし、友達とどう接していいか戸惑う時期が続きました。未だに解決策はありませんが、納得できることは受け入れ、自分が貫きたいところは何を言われようと変えないで行こうと、前向きに考えるようにしました。日本ではこういった経験がなかったので驚きましたが、逆に考えればよい機会であったと思います。
積極的に取り組もうとする姿勢が留学をもっと充実させるコツ
学校ではアカデミック英語のコースでエッセイの書き方や講義でのノートの取り方、即興でのスピーチなど、大学に進む際に必要となるスキルを学んでいます。自分の考えをどう組み立てたてて述べればよいかなど、内容自体について深く考える機会ができ、英語力に加えて一般常識も広げることができたので、本当に自分のためになったと思います。
こちらに来てまだ日が浅い留学生の方には、いろんな国の人に会う機会を自分から積極的に持つことをおすすめします。毎日を楽しくするためにはいろんな人とつながりを持つことが大切です。誕生日パーティをするとか、イベントに参加するとか。人と出会えばいろいろなことが吸収できるし仲も深くなるので、留学がもっと楽しくなると思います。簡単ではありませんがお互いがんばりましょう。
同じクラスだった友達が開いてくれた誕生日パーティにて
ほとんどが以前一緒のクラスだった人たちで、今はクラスは違いますがとても仲良くしています。短い期間であっても、みんなとの関係はとても深いと思っています。
インタビュー後記
ちょっと遠慮がちに見えましたが、インタビューを通じて自分に足りないものをしっかり考えている方だと感じました。4月からの日本での復学に向けて課題をクリアし、素晴らしい留学生活にして欲しいと思います。